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2010年6月 2日 (水)

「彼女の名はサビーヌ」

 パトリス・ルコントが監督した「仕立て屋の恋 」の女優サンドリーヌ・ボネール、彼女の妹さんは自閉症なのだそうだ。彼女がその妹さんをテーマに映画を撮った「彼女の名はサビーヌ 」。
 予告編やポスターなどで登場するサビーヌさんは、さすが女優さんの妹だな、と思わせるほど美しく魅力的な女性だ。だが映画ではその美しい頃と現在の彼女のギャップに衝撃を受けることになる。現在の彼女は、体重も増え、会話も心もとない状態。精神的にも不安定なように見える。家族と離れて施設に入った後、今のような状態になってしまったそうだ。
 映画は静かなサビーヌの日常と若くていきいきとしていた頃のビデオ映像を交互に映し出す。どうしてこうなっちゃったの?あの頃の彼女はどこへ?と思いがちだけど、じっと見ているとそうじゃない。今の彼女もサビーヌなのだ。お姉さんとずっと一緒にいたい、とか自分の好きな色の服を買ったりとか、見た目はぼんやりしているように見えるけど、ちゃんと自分の意志があってちゃんとそれを伝えることができる。

 監督はやはり、有名な女優である立場上、最初は妹のことは公表していなかったらしい。それは、家族にとって彼女の存在はとても自然なものだけど、他の人の目にはとても重いものとして映るから…ということを特典映像の中のインタビューで語っている。ほんとそうなんだよね。うちのよークンだって自閉症だろうがなんだろうがよークンであることに違いない。ある日「自閉症ですよ」って言われて、そうだったんだ…と思う。だからってその日から違う人間になるわけじゃない。でも、人に「うちの子自閉症で…」って話したりすると、やっぱりその反応はとても重いものになる。ま、どういうものなのかわからないから、そうなっちゃうんだけどね。

 (ここからネタバレです)ここだけ、意図的に演出したと監督が言っていたラストには、じんわりとした感動を覚える。監督はサビーヌさんにその、若い頃のビデオを見せるのだ。彼女は涙を流しながら見続ける。彼女が何を思ったか?わからないけど、その頃のそばに家族たちがいて、楽しかった思い出がよみがえったのか?彼女の家は大家族だったが、一人一人独立して行き、お兄さんが亡くなった頃から、彼女の精神状態は良くない方向へ向かったらしい…。自閉症者は変化に弱い。信頼できる人が次々と離れていったら、やはり不安定になってもしょうがない。

 障害のある子を持つ親は皆考える、自分がいなくなった後、この子は?できる限りのことはしようとは思っているが、どうなるかわからない。だけど、もし独りぼっちになってしまったとしても、その時、私たちと過ごした日々を楽しかった記憶として持っていてほしいな…と思う。この映画で彼女の涙を見て、それで間違いはないんじゃないかな、と思えた。

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コメント

おれんじさん、ばたーさん、はじめまして。

「彼女の名はサビーヌ」と同じように、自閉症を題材とした映画を紹介します。


中国のアクションスター、ジェット・リーが、アクションを封印して自閉症の息子との情愛を演じる映画「海洋天堂」(原題)が現在中国・香港・台湾で公開されています。
以下URLは映画「海洋天堂」の 公式サイトです。(中国語)
http://oceanheaven.yule.sohu.com/

こちらの公式特集サイトでは、「海洋天堂」のシーンや出演者の写真やなどを見ることができます。中国語ですが、映像や写真からこの映画の雰囲気は伝わります。
http://yule.sohu.com/s2010/oceanheaven/


日本語の記事です。

「【華流】ジェット・リー、新作『海洋天堂』は親子愛の感動映画」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0509&f=entertainment_0509_015.shtml

「ジェット・リーがカンフーを完全封印!3年ぶり主演映画はがん患者に」
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=42765&type=5


この映画の音楽担当は、あの久石譲さんだそうです。医学監修には日本人も関わっているそうです。
しかし、この映画は娯楽作ではないので興行的に不安があり、日本での公開は難しいかもしれないそうです。

そこで、この映画の日本公開を目指して『ジェット・リーの「海洋天堂」を日本で観たい!』というプロジェクトが始まったそうです。以下URLはこのプロジェクトのサイトです。
BBSでメッセージを募っています。たくさんのメッセージが集まれば、日本公開につながります。もしよろしければ、ご協力をお願いします。
http://oceanheaven.amaterasuan.com/

以下は、「海洋天堂」のストーリーです。(いろいろな日本語のサイトの情報を集めたものなので、実際の内容と違う箇所があるかもしれません)


水族館に勤める王心誠(ジェット・リー)は、妻を亡くして以来、自閉症の息子の大福を男手ひとつで育ててきました。

大福は海で泳いだり、水中の生物と触れ合うのが好きでした。

大福が22歳になり、心誠は将来の息子の自立について考えていました。

そんな中、心誠が末期がんに侵されていることがわかり…

投稿: まっぴ | 2010年7月 6日 (火) 15時09分

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