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2009年4月

2009年4月25日 (土)

またしても、涙のファイナル・ランウェイ

 クリスチャン、ジリアン、ラミという精鋭同士の戦いになった、ファイナル・ランウェイ。3人とも勝ちたい気持ちがいっぱいだけど、お互いに、才能があるだけに紳士的。前回のように足ひっぱったりする人もいなくて清々しい。お互い「これどうかな…」って相談しあう場面も。クリスチャンにしては珍しく緊張しまくって弱気!!どうしたの?でも、それだけ勝ちたいってこと。ティムのいつもの言葉、「3人を非常に誇りに思う…」に加えて、「ランウェイ史上かつてないハイレベルな戦い」という称号も与えられ、ファイナル・ランウェイの幕があがる…。

 最初は、ジリアンから。最後のテーマだったメトロポリタンで見た「アルゴ船の物語」の絵画からインスピレーションを得たコレクション。ニットという新境地を見せ、それが審査員にも大好評。私もジリアンのが好きだったなー。女子好みでしょ。フェミニンで普通の人も着られそうで。ディティールもすごく凝ってる。

 次はラミ。もう、造形美の一言につきます。ギリシャ彫刻みたいなのがずらりと並ばなきゃいいけど…と、ニーナ・ガルシアに心配されたけど、その個性をいい方向に持ってった。ドレーピングを駆使した、美しいドレスがずらり!ただ色のセンスだけは「愉快なブレディ家色」と、マイケルにダメだしくらう。(この例え好きだよね…)

 そして、トリはクリスチャン。いつものエッジィでクラシカルでクール!なクリスチャン色を存分に発揮!そりゃ、普通の人は着れないけど、ドラマティックにショウアップされたコレクション。そして、ついにランウェイ4の優勝を勝ち取った!!あんなに強気のクリスチャンが泣く!!コレクションの説明するのにも緊張で舌まわってないし。良かったね〜若いのに苦労して来たかいがあった!!好感度上がった〜。特別審査員のヴィクトリア・ベッカムも大絶賛!!

 4回目まで来て、そろそろこの番組にも飽きるんじゃ…なんてことを思わせないほど、今回はやらせっぽいこともなかったし、それぞれのデザイナーの真摯な仕事ぶりや姿勢に感動させられた。最後のコレクションもあまり審査員たち酷評される人もなかったから、そうとうレベルが高かったんじゃないかな。何だかすべてに手を抜かず、細部まで作りこまれてた気がする。やっぱディティールって大事。3人ともそうだった。

 ああ、今年も終わってしまったランウェイ。さみしー。来年までおあづけかー。次はどんな戦いが?

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2009年4月21日 (火)

田口ランディ「パピヨン」

 田口ランディさんの本を久しぶりに読む。彼女の本はほとんど持っているほど好きなのだが、「富士山」以来ずっと遠ざかっていた。子供が生まれて、あんまりハードなものを読む気になれなかったからかな。彼女の作品は、ほんわかムードの時はあんまり読む気しないみたい。逆に、辛すぎる時も読めなかったりするけど。

 ここ最近、無性に読みたくなって「キュア」と「パピヨン」を手に入れた。何となく、お父さんがガンで亡くなってそのことを題材に書かれているのは知っていたが、久々に「コンセント」とかの三部作を読んだ時のような、胸に迫るものがあった。実際にガンを患うお父さんに付き添った体験から得た、現代のガン医療についての問題、死に逝く人を看取るということ、そして生きること、死ぬこととはどういうことなのか?もっと、生き物として何故生まれて死んでいくのか、ということを地球上に生物が登場した時点から背負う宿命のようなものまで思いを馳せて描かれている。

 昔、ランディさんが、自分のエッセイか何かで、「背後に薔薇色の地球が透けて見えるような作品を書きたい」(うろ覚えなので定かではない…)と書かれていて、ハッとした事があった。確かに見えたのだ、三部作のどれかを読んだとき。そのエッセイを読む後なのか前なのか忘れたけど。それって、時間も空間も超えて、ものすごく高くて大きく優しい視点で、どうしようもない人間を見ているような感じ。

 「パピヨン」は、エリザベス・キューブラー・ロスとの出会いから始まり、偶然か必然か、末期のガンで余命半年と宣告された、お父さんの看取りの体験が綴られる。エリザベス・キューブラー・ロスが収容所で見た蝶を探す旅と、お父さんの死への旅立ちの物語が絡まりながら進んで行く。

 何故、今ロスなのだろう?と思って読み始めた。私も昔、ロスの「人生は廻る輪のように」「ライフ・レッスン」なんかを読んで、すごく感銘を受けた。彼女の事を知ったのは、立花隆氏の大作!「臨死体験」に出てきて興味を持ったからだ。ロスの「死の受容のプロセス」は、あまりにも有名で、自閉症の本にも、我が子の障害を受け入れる過程として応用されていた。

 「パピヨン」にも書かれているとおり、ロスは最終的に変人扱いされて、最後はグダグダな感じなんだけど、それが何だか人間らしくって好きだ。20代の頃、全然自分をコントロールできなくて、不安定でブレまくって、何で平常を保てないんだろ?!それは上がったり下がったりするメーターのようで、そう思ってた時にロスを読んで、何となく、あ、それでいいんだ!メーターそのものが自分自身なんだ!と、すごく腑に落ちたことがあった。

 ランディさんが、あのお父さんの死にどう向き合うのか、とても興味があった。常々エッセイなどの中で、嫌いだと公言して来たお父さん。それを私は、いつも共感を持って読んでいた。何故なら、何だか自分の父親と似ているから。正確が悪くて、癇癪持ちで、できればあんまりかかわり合いになりたくないようなタイプ。でも、そういう自分を、お父さん自身ももてあましていたのではないか、と書いている。その受け入れがたいお父さんを受け入れるという課題。

 あれだけ、死に逝く人に寄り添い、それを看取る人たちを勇気づけて来たロスだが、自分の死に対してはなかなか受け入れきれず、神への怒りを露にしていたらしい。でもそれは、怒りという感情も自分の持つ感情のひとつで、正直に表現して良いのだという主張だった。どうしても現代人は、周りの目を気にしてお行儀良くしてしまう。でも、自分を騙すことなく、人はありのままに生きていい、と。お父さんも、ありのままに生き、旅立っていかれたのだ。

 この本を書いている間中、ずっと普通とは違う意識レベルだったという。読んでいる私も、ずっとそんな感じだった。ランディさんの本は、そいういのが多いと思う。ただ単に物語の世界に浸るというよりも、自分の無意識に接続するような。この意識の旅を終えて、自分は近しい人たちの死を、どう体験するのか…。

 

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2009年4月15日 (水)

デザイナーたちのカマ騒ぎ!

 いよいよ、ファイナルランウェイ。その前に恒例のデザイナーたちのカマ騒ぎ、もとい通信簿。懐かしのデザイナー達が再集結。

 エリサの不思議ちゃん発言集、リッキー涙場面集、など色々ありました。エリサは子供に「私もみんなと違う事考えたり、したりしてるけどそれでいいんだと思えた!」と世界中の不思議ちゃんに勇気を与えたらしい!ケヴィン、ゲイ疑惑の真相は?ケヴィン、唯一のヘテロみたいに言ってたけど、ラミはどうなんだ!誰もその事に触れないが…。イスラム系だから厳しかったりするのかな…。あとは、クリスチャン、「超ヤバイ!」集!にマイケル・コースのバカ笑いもおかしかった!今年は、そこまで険悪な場面もなく、みんないい人だったということかな?

 今週は、ついにファッション・ウィーク!やっぱりクリスチャン、ジリアン、再審査されるラミとクリスが選ばれた。ここまで来ると、いつもそうだけど、連戦を重ねて残った者たちの、清々しさが感じられてグッと来る瞬間だ。そして、全てをかけてファッション・ウィークに臨む緊張感と、もうすぐ終わっちゃうという少しの寂しさがプロジェクト・ランウェイの醍醐味でしょう!

 クリスチャンだって弱冠21歳で、お姫様キャラでちょっと鼻持ちならないところもあるけど、やっぱりファッションへの情熱と、時間ギリギリまで美を追求する姿勢は、やっぱりこれから高い所へ登りつめて行く可能性を感じさせるよなー。ジリアンだって、いつも時間なくってキリキリしてたけど、それだけ完璧な物を作りたいという情熱なんだろう。そのくらい、レベルの高い戦いが見れるプロジェクト・ランウェイ、すごい番組です。さあ、優勝は誰の手に!

要チェック!! Style up/ティム・ガンのファッション・チェック NHK教育テレビ 木曜午前11:30~(再)同日21:30

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