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2007年12月 9日 (日)

「善き人のためのソナタ」

 また何となく、タイトルだけ記憶に引っかかっていたので観てみた映画、「善き人のためのソナタ」。壁が崩れる前の東ドイツが舞台でちょっと政治的な内容だろうと思って、暗い映画をイメージしてたけど全然違った!

 シュタージ(国家保安省)のヴィースラーは、反体制の疑いがある舞台作家ドライマンを24時間監視、盗聴する命令を受ける。でも、監視するうちにただ国家への忠誠だけの無味乾燥な生活を送るヴィースラーが、それとは対照的にとても人間的なドライマンの芸術を愛する心や、友達や恋人に対する愛情などにふれ、次第に彼を見方する気持ちになっていく。そんな彼に魅了されつつ、国家に翻弄される芸術家たちへの同情や、結局、私利私欲のために命令を下す上官への憤りなどもあいまって、命令に背くことになる…。

 ドライマンと恋人クリスタの関係も監視されるがゆえに危うくなるが、最後までお互いを思い合っていて切ない。そんな愛の物語と、ヴィースラーの上官への反逆行為がいつばれるか、というハラハラ感もあり、ただシュタージの内幕を暴くようなだけの映画にとどまらない。

 そして、壁は崩れ、人々は解放される…。ドライマンとヴィースラーは出会う。これ、映画館で一人で観てたら号泣してたかも!もう、久々に涙が出てしまいました。(この前もウルっときてたか…)

 ドライマン役のゼバスティアン・コッホ(ちょっとアントニオ・バンデラス似?)は、渋さの中にチャーミングさもあって魅力的、クリスタ役マルティナ・ゲデックも綺麗で華があり、女優っぽかった。

 独身時代はよくひとりで映画館に通ったものでした。子どもができて、映画館に行けなくなってずいぶん経ちます。もう最近は、これは観ておきたい!という映画もあまりなくなって来たような気がしていたけど、まだまだ良い映画はあるんだなーとしみじみ。こういう映画に出会えるだけで、生きててよかった(大げさ?)と思います。

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コメント

TBありがとう。
はい、まだまだよい映画は在ります(笑)
お子さんはいくつかわかりませんが、DVDでも堂々と見る時間がつくれるといいですね。

投稿: kimion20002000 | 2007年12月14日 (金) 23時19分

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» mini review 07075「善き人のためのソナタ」★★★★★★★★☆☆ [サーカスな日々]
解説: ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツを舞台に、強固な共産主義体制の中枢を担っていたシュタージの実態を暴き、彼らに翻ろうされた芸術家たちの苦悩を浮き彫りにした話題作。監督フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクが歴史学者や目撃者への取材を経て作品を完成。アカデミー賞外国語映画賞ドイツ代表作品としても注目を集めている。恐るべき真実を見つめた歴史ドラマとして、珠玉のヒューマンストーリーとして楽しめる。 [ もっと詳しく ] (シネマトゥデイ) 原題 DAS LEBEN DER AND... [続きを読む]

受信: 2007年12月14日 (金) 18時08分

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