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2007年10月22日 (月)

「ロック母」角田光代

 久しぶりに、小説を読む。なんで、この人は世の中をこんな見方しかできないのー!!と、叫びたくなる程、たたみかけるように、鬱屈した話しが集めてある。全部、違う時期に書かれたものだから偶然なのかもしれないけど。ちなみに言っておきますが、私は角田光代のファンです。
 にしても、うまい。「ゆうべの神様」から「ロック母」へと、登場人物の抱える鬱屈した思いが、ものすごくリアルに迫ってくる。「ゆうべの神様」は、芥川賞の候補にあがってたけど、自分は賞を取るような作品じゃないと思ってたらしいが、なんの、一見ありがちなストーリーだが夫婦喧嘩の臨場感とか、冷めてるようで案外幼稚さも兼ね備えたマリコの性格なんかが、すごくパワーを感じさせる作品になっていると思う。他の作品も、ストーリーの着地のさせかたが、あいまいで、それがまた、ただの愚痴では終わらせない感じ。そこから希望へと続くのか、絶望なのか...。
 角田さんのファンと、言っときながら、読んだのはたぶん4〜5冊だ。でも、最初に読んだ「菊葉荘の幽霊たち (ハルキ文庫)」で、たちまちファンになってしまった。なんだろう、人と人との交わりがたい微妙なズレみたいなものをを描くのが、すごくうまい。本当にありがちなストーリーで、ありがちな文章のような気がするけど、(何だかほめてんだか、けなしてんだかわからなくなってきたけど、ほめてます)あえて飾ろうとしてないのだろうか、ありがちじゃなく感じる。で、どんどん先が読みたくなる。登場人物たちが、みんなどっか今いる場所に違和感を感じてるみたいなんだけど、身に覚えのある感じだったりする。そう思うのは自分だけ?って気がするのだけど、直木賞もとって、角田さんの作品が売れてるってことは、この感覚に共感してる人の方が主流なのか?
 勝手な妄想だけど、角田さんに対して友達が、頑張ってるみたいな目で見てしまう。それって、作品からジャストな同世代の感覚を感じるからかな?だから何だか、直木賞とった時も、やった!と勝手に嬉しがってしまった...。じゃ、 本買えよ...、って感じだけど。
 この本を読んで、とりあえず、中国には行きたくなくなった...。

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